2008.11.20 Thursday
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これ以上この件についていいたいことがあれば、あなたのサイト上であなたの意見を言えばよいことです。
これ以上私のサイトでのコメントはなさらないでください。
「*言葉に対して*「中傷誹謗」が投げかけれられた」ときに230条が成立するかどうか、一度弁護士か法律に詳しい人に聞いてみたらいかがですか?わたしはかなり成立は難しいと思いますよ。
で、結局あなたは私のサイトに押しかけてきて、結局何が言いたかったのですか。
「事象に関わる利害闘争には巻き込まれず、己の安全は担保にとって」語られる幽霊言説だと言うことになるように思われる。この点は、わたしの理解が遠く及んでいないだけかもしれないので断言は避ける。
「企業による言論封殺」というエントリとこのエントリとの関連性から言って、「冷たい書き込み」というのは、二年前に「トリコロール」に寄せた私のコメントのことだと考えるのが自然であると思われます。
従って、以下、それを前提として書きます。
あの書き込みをした理由は、ファン達が安倍なつみを擁護するために、あまりにも非常識な法律論を展開していたので、注意的に、常識的法律解釈を提示しておいた、ということにすぎません。別に、安倍なつみを批判する意図など毛頭ありませんでしたし、そのことはあのコメントを虚心に読めば理解できることのはずです。公平な書き込みすらバッシングと感じるほどに、安倍なつみファンは混乱し、頭に血が上っていたのだろうと思うばかりです。その心情には同情します。
あのコメントを「冷たい」と感じられたことは、わたしにとっては残念なことですし、また、はたのさん自身のためにもそのことを惜しむものです。
安倍なつみを擁護するために、法律や著作権を敵視したり、悪者扱いする必要はいささかもないと、わたしは思うからです。
わたしは、重層的非決定?の過去ログを読ませていただき、はたのさんの安倍なつみ擁護の方向性と、深い分析に、まったく同意しますし、その愛情の深さに感動もしました。
そして、そのことと、常識的な法律論を指摘することの間にはなんら矛盾はないと考えます。
ちなみに、当時わたしが、例の騒動について、どう感じたか、ということについては、以下を御参照いただければ幸いです。通り一遍のことしか書いてはいませんが、安倍なつみを批判する意思など毛頭ないことがご理解いただけると思います。
ttp://www.nextftp.com/KonnoAsami/04_12.html
ttp://victoriakamei.jugem.jp/?month=200411
たしかに突如提訴するというオリコンのやり方は乱暴かもしれません。そのあたり、当事者間にどういう経緯があったのか明らかでないので、何とも言えませんが。
通常であれば、まず記事の撤回と謝罪を求め、相手がそれに応じない場合に、はじめて提訴する、というのが筋かと思います。しかも、訴える相手はやはり出版社であるべきでしょう。
もっとも、オリコンによるランキングの発表は「公的」活動でしょうか。一私企業による「音楽産業の宣伝広告活動」にすぎないと言えるならば、そのランキングの公平性を保つ「社会的責任」までオリコンが負うと言えるでしょうか。
噂について、それが事実無根であることを証明する責任がオリコン側にあると言えるか、疑問だとわたしは思います。
ある私企業がコツコツと事業を続け、社会的評価を積み重ねてきたところ、突然、マスコミに「その企業の商品は欠陥品だ」と書かれた。しかも、欠陥品だという主張には、根拠となる事実は明示されていない。そういう場合、その私企業には、自らの社会的信用を守るために自ら商品の品質について証明する責任があると言えるのでしょうか。(企業側がそういう証明をしないのは、やましい事情があるからだ、と勘ぐることも出来ましょうが、それはやはり勘ぐりにすぎないと思うのです。)
むしろ、ジャーナリストが私人・私企業を批判するとすれば、その発言に「社会的責任」があるのは当然ではないでしょうか。噂に過ぎないことを、さも事実のように書き、名誉を毀損すれば、刑事告訴される恐れがあり、その発言によって損害を与えれば、賠償請求される恐れもある。それは言論に携わる人間であれば当然踏まえているべきことではないでしょうか。
刑法の名誉毀損罪との兼ね合いからも、名誉を毀損する批判が、正当な証拠なり根拠に基づくものであって、違法性がないことを証明する責任は、批判をした側にあると言うべきでしょう。
ただし、コメントを寄せたジャーナリスト氏個人に応訴の負担を強いるのは確かに酷です。記事を掲載した出版社は積極的に補助的訴訟参加するなどして、ジャーナリスト氏と共闘すべきでしょう。記事を掲載した責任は出版社にあるのですから。
件の記事が、オリコンの不正を正すべき、正当な報道であると主張するならば、出版社は堂々と戦えばいいと思います。
そうではなくて、証明できる目算も立たないような単なる噂に基づいて、無責任に事実と断定した記事を掲載したのだとすれば、さっさと謝罪・撤回して、和解を求めるのが妥当だと思います。
「言論封殺」の危険についても、そもそも単に他人の名誉を毀損するような風説の流布が言論として保護される価値を有さないのは当然です。「言論の自由」を守るためには、個人や私企業の名誉はいくら毀損されてもやむを得ない、というのは明らかにバランスを失する判断でしょう。「言論」も「名誉」も共に法的に保護すべき価値だからです。
わたし個人はオリコンチャートに何の関心もありません。それが客観的か、公益性があるか、は正直どうでもいいです。(モーニング娘。がオリコン何位であっても、自分にとってのその曲の価値が左右されることも無論ありませんし。)
しかし「言論封殺」という問題には大いに関心があるので、その点につきコメントさせていただきました。
投稿者 痛井ッ亭。 : 2006年12月24日 01:41
はたの様、返答ありがとうございます。
>新聞社の記事には社会的責任がある、それと何が違うのでしょうか。
新聞は重要なメディアとして、まさに「公器」として認識されていると思います。僕には、「オリコンチャート」がそこまでの社会的評価を得ているようには思えません。所詮は音楽CDなどの売上げという話題を巡ってのお祭り騒ぎ、音楽業界の太鼓持ち、程度に考えています。
ぼくの印象では、チャート紙が、CD売上げのランキングについて話題を盛り上げることで、それが重要な話題だと世間に思わせるいわば宣伝効果を発揮することが、音楽業界にとってのオリコンの値打ちであって、そのランキングの正確さは、音楽業界自身、さほど重要視していないのではないか、と思います。
もし、そこが重要だとレコード会社等が考えるならば、仮に不公平なランキングを公表されて、不利益を蒙るレコード会社は、毎日のようにオリコンを提訴しなければならないことになりそうです。
しかし、はたのさんが仰るように、そこに「公益性」があるとするならば、その限りで言説としての社会的責任を負うとは言えるでしょう。
僕には、チャートは業界公認のお遊びに類するものであって、学者の論文や新聞の記事と同等の公益性があるとは思えないのです。
>言葉に対して「中傷誹謗」が投げかけれられたとしても、それは言葉で回復すべき
刑法230条は、言論による「中傷誹謗」に対して、国家刑罰権に頼み(懲役三年以下または罰金50万円以下)、対抗することを認めています。犯罪としての法益侵害性まで肯定されているのですから、当然民事上の損害賠償責任を追及することも法的に可能です。
はたのさんの主張は、刑法230条を廃棄せよ、という主張に帰着すると思われます。それは学問上の主張としては一聴に値するかもしれませんが、実定法上は、また実定法を妥当と考える常識的判断からは、肯定し得ない議論であると思いますが、いかがですか?
>ことさらに「言論の自由」という概念が社会的に成立する
「言論の自由」に限らず、あらゆる人権は濫用される危険があり、それ故に「公共の福祉」という原理によって制約を受けます。言論の重要性は私自身認めるところですが、なにも「言論」ばかりが特別な保護を受けるという訳ではないと思います。(今回オリコン側は「名誉権」を濫用的に行使ししたと評価することも可能だと思います。)
それはともかく、今回の訴訟騒ぎは、「まさか提訴はあるまい」と高をくくって記事を公表した側も、それに憤慨して提訴した側も正直大人気ないのではないかと思います。
どちらも音楽産業のいわば「コバンザメ」として飯を喰っている同じ穴の貉ではないでしょうか。仲良くやれよ、と思います。
投稿者 痛井ッ亭。 : 2006年12月24日 13:08
言葉で物事を伝える困難と、己の言語運用能力の不足を痛感します。
およそ言説には、本音から建前までの様々なものがあります。また、自分の主観的意見表明と、他者の主張の紹介が異なっていてもなんら不思議ではありません。そのことはご理解いただけるのではないでしょうか。
先のコメントで「お祭り騒ぎ、太鼓持ち、同じ穴の貉」などと記したのはわたしの個人的主観的感想です。
それに対し、「コツコツと事業を続け、社会的評価を積み重ねてきた」という部分はオリコンの主張を一般化して記述した内容であって、そもそも文脈が異なることをご理解いただければ幸いです。
話が分かりづらいと困りますので、以後は、個人的感想の部類については書かないことにいたします。
(1)「提訴したことの責任が逆に問われることもある」当然です。わたし自身、上のコメントで「今回オリコン側は「名誉権」を濫用的に行使ししたと評価することも可能だと思います。」と書いています。これは詳しく言えば、実体法上の名誉権の濫用があり、その濫用の手段として「訴権」を濫用している、と評価可能だということです。
(2)刑法230条、233条の話ですが。
230条の保護法益である「人の名誉」は、「外部的名誉」「事実的名誉」であり、それが存在する以上は「虚名」であっても保護されるというのが通説です。(山口厚「刑法各論」p133参照)
今回、オリコンは「明らかな事実誤認に基づき弊社の名誉を毀損していることに対して提訴しています。」とサイト上で発言しています。ですから、仮に刑事告訴という手段に訴えるなら、230条を根拠とすることは十分ありえる話です。
233条の信用毀損罪の保護法益である「信用」は、財産的法益であり、「商品の品質に対する社会的信頼」も含むとするのが判例です。(山口厚「刑法各論」p151参照)
オリコンは、ランキングの社会的信用が損なわれることで財産上の損失が生じたと主張しているので、233条の問題も生じているとして告発することも同様に可能でしょう。両方の条文が適用可能だと思います。
(なお、わたしが「条文」を「きちんと確認」したうえで上記コメントを行ったことが伝わらなかったのは、おそらく私の書き方が悪かったせいなのでしょう。)
(3)「「刑法230条」云々から、私がこれを破棄せよと主張している」という点について。
「言葉に対して「中傷誹謗」が投げかけれられたとしても、それは言葉で回復すべき」という主張をはたのさんが維持するとすれば、それは、「名誉毀損」に対して、法的手段(民事上または刑事上)に訴えることは不当だ、という主張につながるように私には思えますが。
そして、その主張は、現行法の解釈論として、到底通用する議論ではないと、わたしは思います。それが「上っ面の法律」を振りかざしていることになるのかどうか、わたしには分かりませんが。
原告が「名誉毀損」「財産的損失」があると主張して提訴しているのに、額が高額だという理由で、提訴自体が権利濫用だと言うのであれば、誰も民事訴訟など出来なくなりはしないでしょうか。
無論、訴えられることは大変なことですし、わたし個人的には、やはりジャーナリスト個人を訴えたことは不適切だと考えていることは、既述したとおりですが。
投稿者 痛井ッ亭。 : 2006年12月25日 11:55
いい加減しつこくて恐縮です。
(1)「契約終了後にアーティストをサポートするべきは保護者であって事務所ではない」これは、契約解釈の基本としてはまさにその通りでしょう。
その上で、僕が「実質的に不公平」と感じるのは、通常ならば、保護者が保護すべき子女は、全国的に顔と名前を知られていたりはしないからです。「あの人」の場合、保護者の自己責任でサポートをと言われても、保護者(及び本人)にとっては、実質的にその能力を超えてしまうのではないか。(「あのプロジェクト」が原則として本名主義を採ることも、それを助長する一因です。芸能活動終了後も本名=芸名を背負わなければならないので)
とはいえ、本人が、そのリスクをも織り込んだうえで契約解消を決意したのだとすれば、ファンがヤキモキするには及ばないのかも知れません。
(2)「そのファンの対象の人との距離感」についてですが。たしかにその距離感を保つことが冷静な大人の判断だと言えるでしょう。
そういう距離感をゼロに近づけるために、アーティスト本人の現実の人生として、物語を提供し、ファンに感情移入させて、過剰な思い入れを生むことに成功したのがあのグループだったな、と思うのですが、不惑に手が届こうかという年齢になって、まだそういう戦略に乗せられている自分も…いかがなものか…とは思います。
(3−1)「本来、お金など稼ぐ力のない年齢」一般職業社会ではその通りです。もっとも芸能界には当てはまりませんよね。芸能事務所にとっては、ローティーンが大きな利益を生みうる金の卵であることは、むしろ常識に属することと思われます。ですので「本来稼ぐ力のない者に収入を得させた」との主張を事務所側がするとすれば、フェアではないと考えます。「事務所はずるい」とまでは思ってませんが。
(3−2)麦生さんも仰るように、事務所がアーティストに「仕事を紹介・手配・遂行の補助を」したと考えるか、「アーティストを働かせて利益を得た」と考えるかは、一つの事象に対する捉え方の相違に過ぎず、どちらが正しいとも言えないでしょうね。
僕の立場からは、「アーティストが収入を得るお手伝いをしただけというには、そのアーティストにぶら下がって生計を立てているスタッフや、そこから配当を得ている社員(出資者)が多数いる」と主張することになるでしょうし、麦生さんの立場からは「アーティストに収入を得させるには、それだけのスタッフ人員が必要なのであり、人件費などを考えればアイドル産業はそれほど旨みのあるものではない」と主張することに、おそらくなるのでしょう。
これは労使間紛争で双方の主張が食い違うようなもので、根本的な立場の違いに基づく見解の相違と言えそうです。
(4)上のコメントで、あの人が「当時の活動を通じて収入を得ている」と麦生さんは書かれていました。それと同時に、事務所もまた彼女の「当時の活動を通じて」利益を得続けますよね。でも、契約は終了したから事務所には契約上の債務は存在しない。たしかに契約上はそうでしょう。…でも、僕はあの事務所はそこまで冷たくないんじゃないかな、とファンとして期待していたりもします。(というか、そもそも事務所云々の話を持ち出した私の論の筋道が失当であったと思います。ここまで話を進めてきて、今更ナンですが。申し訳ありません)
それよりも言いたいことは……
「アイドルとしてさんざん儲けてきたんだから、これからも有名税を払い続けるのはしょうがないよね」というのは一般大衆の考えとして普通でしょうけれど、ファンとしては…いささか「愛」に欠けるのではないかな。という、痛いファンである僕の正直な気持ちです。
痛井ッ亭。
http://www.nextftp.com/KonnoAsami/
麦生さん、丁寧な回答をありがとうございます。
麦生さんのお考えは理解しました。たしかに仰るとおりと思います。
>実際にSFCに入学できる人がそんなに数が多くなるとは思えません。
絶対数は一定でもヲタ比率が上がったりして。これは、まあ、冗談です。
>大学生活へ以前の活動の余波が多少及んでしまうのは、ご本人が受容すべき事かと思います。
確かに正論と存じます。しかしながら「ある人」の身を案じる者としては、「ある人」の、これから様々な苦痛や不愉快な出来事を伴うであろう大学生活が、可能な限り平穏であること、そして「以前の活動の余波」が可能な限り少ないことを願うあまり、あのようなコメントをさせていただきました。
余波を荒波にしたくない、という痛いファン心理をお笑いください。
痛井ッ亭。
http://www.nextftp.com/KonnoAsami/
ありがとうございます。もう二つだけ。すいません。
(1)確かに「退学」のリスクは「自制心」を生みますね。しかし敢えて不法を働こうとする者は、おそらく身元が分からないようにその行為をするのではないでしょうか。
それと、これは麦生さんのエントリの有無には直接は関わらない事情ですが、大学というところは割と部外者が自由に入り込みやすい場所であると思います。
ですから入学者以外でも、不法を働く者が出没する可能性があります。
その危険を恐れる意味でも、「リアルでお近づきになる可能性がある!」という空気よりは、「そっとしておいてあげようよ!」という空気を醸成したいものだな、と願うわけです。
(2)「当時の活動を通じて収入を得ている」ゆえに、多少のリスクは「ご本人が受容すべき」と言うのは正論です。
しかし、それでは、当時「あの人」を働かせて多大な利益を得ていた事務所レコード会社その他は、今後、「あの人」が負うであろうリスクを回避するため何らかのサポートをしてくれるのでしょうか。
契約が切れたから、後のことは自己責任で、と事務所側が考えるとすると、今後のリスクの一切を一人の年端も行かない少女に負わせるのはあまりに酷で、公平を失するように思われるのです。
(妄想としては、実は契約は存続していて、「あの人」は何らかの形で事務所の庇護を受け続けている、という可能性を考えたりもするんですけど……)
痛井ッ亭。
http://www.nextftp.com/KonnoAsami/
「当時の活動を通じて収入を得ているわけですから、大学生活へ以前の活動の余波が多少及んでしまうのは、ご本人が受容すべき事かと思います。」ということで、これは、たしかに現状では正論と言えます。
いつも読ませていただいております。
今回の記事ですが、麦生さんは「一般論」として読んでほしいと書かれていますが、今ここを読むような人で、SFCの名称を見て「ある人」を思い出さない人はいないでしょうし、また思い出すのが当然と思います。とすれば、
>これから受ける人、背伸びして受験してもツボにはまったら受かる可能性大です。
という文は、「ある人」のファンに対して、「ある人の同期生になるチャンスがある(=リアルでお近づきになれる。ウホー)」ということを告知し、表現は悪いですが、いわば「けしかける」機能を持つように思われます。
誰がどういう理由でSFC入学を目指そうと、それ自体は自由ですから、非難すべきことではありません。
しかし、「ある人」が、平穏無事な大学生活を送れるかどうか危惧する人間としては、この世界でも代表的な大手のサイトが、このような「告知」をすること自体が、その「平穏無事」な生活の可能性を、更に少なくする方向に働きはしないか、と懸念せざるを得ないのです。
影響力の大きい有名サイトの管理者として、麦生さんは、そのあたりを、どう考えていらっしゃるのか、お尋ねしたくなりました。